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2021.04.27更新

アトピー性皮膚炎

1. アトピー性皮膚炎とは

痒みや皮膚の炎症、、湿疹、肌荒れなどがよくなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
詳しい定義や診断基準は日本皮膚科学会のサイトをご参照ください。(https://www.dermatol.or.jp/qa/qa1/q03.html)


2. アトピー性皮膚炎の症状

皮膚の状態には、赤くなったり(紅斑)、グジュグジュしたり(漿液性丘疹)、カサカサしたり(鱗屑、苔癬化病変)、ぶつぶつができたり(丘疹、痒疹)、かさぶたができたり(痂皮)とさまざまなものがあります。

これらの皮膚症状は体の様々な部位にできますが、年齢によって現れやすい部位が異なります。
一般的には、
乳児期:頭、顔、首にはじまり、ひどくなると体幹や四肢に下降してきます。
幼小児期:首周りや臀部、肘の内側や膝の裏側などに現れやすいです。
思春期・成人期:上半身(顔、頸、胸、背)に皮疹が強い傾向があります。


3. アトピー性皮膚炎を悪化させる原因

これも症状と同じように、さまざまなものがあり、また患者さんによって異なります。一つの要因だけで起こるケースもあれば、色々な要因が重なって起きるケースもあります。具体的には細菌やダニ、カビ、汗、ペット、食事バランス、睡眠時間が少ないこと、ストレスなどがあります。


4. アトピー性皮膚炎の治療

治療のポイントは「炎症のない状態を作ること」と「皮膚のバリア機能を回復させること」です。そのためには①薬物療法②スキンケア③悪化要因の対策が治療の基本となります。

①薬物療法
皮膚の炎症を抑えるためにはステロイド外用薬が最も効果的です。
ただステロイド外用薬には様々な強さのものがあります。それらは強いものから「ストロンゲスト」「ベリーストロング」「ストロング」「マイルド」「ウィーク」の5段階に分けられています。これらの薬は体の部位や皮膚の炎症の状態によって使い分けます。例えば顔は皮膚が薄いためマイルドを主に使います。
ステロイド外用薬は長期間使うと、皮膚が薄くなったり感染がしやすくなったりするなどの副作用が出ることがあるので、炎症が落ち着いたら減量したり中止したりします。

以前は皮膚の状態が良くなったときに、ステロイド外用薬を塗るのをやめて、そのまま様子を見ていたのですが、最近はステロイドを薄くして使ったり、タクロリムス軟膏(プロトピック®)やデルゴシチニブ軟膏(コレクチム®)を使って、皮膚の良い状態を維持するというプロアクティブ療法という治療が行われています。

これらの外用薬を使っても皮膚症状がよくならない、痒みが残るなどがある時は、抗ヒスタミン剤や漢方薬などを併用することもあります。

また最近ではデュピルマブ(デュピクセント®)という生物学的製剤を用いた治療法が行われるようになりました。この治療法では、EASIというアトピー性皮膚炎の評価指標で評価をした場合、投与開始から16週間で投与開始時のベースのスコアと比較して50%改善した患者さんが80.2%、75%が68.9%、90%が39.6%という結果が得られていたようです。
実際に当クリニックにおいても多くの患者さんからデュピルマブを用いた治療の効果をご満足いただいております。
ただ、この治療の問題は高額なことです。3割負担の患者さんで、1ヶ月の自己負担額が約5万円です。高額療養費制度等の医療費助成制度の適用となる場合がありますので、もしご興味がありましたら一度ご相談ください。


②スキンケア
アトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚は乾燥し、バリア機能が低下していることが多いのです。そこから細菌や埃などのアレルゲンが入り、さらに皮膚炎が悪化をします。これらを予防するために普段のスキンケアが大切です。
具体的には1)保湿剤を用いること、2)皮膚を清潔にすること、がポイントになります。

1)保湿剤
保湿剤にはヘパリン類似物質製剤やワセリンなどがあります。またヘパリン類似物質製剤には軟膏やクリーム、ローション、泡状など、様々な剤型ががあります。皮膚の状態や部位、また季節などにより使い分けをいたします。

2)皮膚の清潔
細菌やアレルゲン、汗、その他の刺激物質などが皮膚から侵入しないように洗い流し、皮膚を清潔にすることが大切です。
石鹸はなるべく防腐剤や着色料、香料などが入っていないものを選び、泡立てて揉むようにして洗ってください。ゴシゴシこすることはあまりお勧めしません。


③ 悪化要因対策:日常生活で気をつけること
ダニや埃対策として換気や掃除をまめにすること、皮膚の刺激を避けるためにゴワゴワした洋服は避けること、掻いても傷にならないように爪を切ること、などが挙げられます。またタバコの煙もアトピー性皮膚炎を悪化させます。禁煙をしたり、副流煙のない環境を作ったりすることを心がけください。


参考サイト:
https://www.erca.go.jp/yobou/pamphlet/form/00/pdf/ap024.pdf
https://www.maruho.co.jp/kanja/atopic/
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa1/index.html

 

投稿者: 江北ファミリークリニック

2021.03.06更新

2/24に子宮頸がんの新しいワクチン、シルガード9®︎が発売されました。

 

子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因として知られています。HPVの30タイプの中でも15タイプが子宮ガンと関係していると言われており、その中でも1番多いとされているのが16型、2番目が18型です。

HPVは性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。

HPVは通常は感染しても勝手にいなくなってしまうことが多いのですが、一部の女性は持続的な感染状態となり、数年かけて段階的にがんへと進行していくことがあります。

 

子宮頸がんワクチンはこのHPVの感染を予防することを目的としており、これまで日本では16型と18型に有効な2価ワクチンであるサーバリクス®︎と、尖圭コンジローマという性病にも併せて有効なガーダシル®︎という4価ワクチンがありました。これらのワクチンを接種することで60~70%の子宮頸がんを予防できると考えられています。

今回発売されたシルガード9®︎はさらに5つのタイプにも有効なワクチンとなります。

 

子宮頸がんワクチンの定期接種は小学校6年~高校1年相当の女子を対象に行われていますが、これはサーバリクス®︎とガーダシル®︎のみで、シルガード9®︎は任意接種となり、現在公費助成はなく、全額自費負担となります。

 

当クリニックでは、定期接種のサーバリクス®︎とガーダシル®︎に加えて、シルガード9®︎の取り扱いもしております。

接種は予約制となります。詳細を知りたい方や接種ご希望の方はクリニックまでお問い合わせください(03−3897−3030)。

 

 

 

 

 

投稿者: 江北ファミリークリニック

2019.05.27更新

ここ数日、真夏のような日が続いていますね。

日差しも強く、気温も暑く、ただ毎年の東京の真夏のじめっとした湿気はなく、

比較的カラッとしていますね。

 

この時期に気をつけなくてはいけないのが、熱中症です。

まだ体が「暑さ」に慣れていない状態なのに、急激に暑くなったことに対し、体が適応できないのだということです。

 

本日は外来に熱中症を疑わせる患者さんが多くいらしていました。

このような環境に加えて2日前の土曜日に近隣のいくつかの小学校や幼稚園、保育園で運動会があったらしく、

その運動会で熱中症になったお子さんも多くいらしていました。

またさらに胃腸炎や溶連菌感染症をはじめとするいくつかの疾患も流行っています。

熱中症で体調が悪い状態にさらに感染をしてしまい、様々な症状が出ている患者さんも多くいらっしゃいました。

 

熱中症に対しては、水分補給は大切ですが、それと同時に暑い環境を回避すること、暑い環境に曝露する前に体調を整えることも大切です。

 

これからも暑い日が続きそうなので、しっかり栄養と休養をとり、体調を整えましょう。

投稿者: 江北ファミリークリニック

2019.05.09更新

GWが明けて、すでに3日間が過ぎてしまいました。

4月は色々慌ただしく、ブログの更新が滞ってしまい、

久しぶりの更新です。

 

クリニックではここのところインフルエンザや溶連菌、胃腸炎が流行っています。

インフルエンザはA型もB型も両方みられています。

この時期は、昨年の10月から12月に打った予防接種の効果も落ちているため、伝染りやすいかもしれません。

皆さま、感染対策として手洗いをしっかりしてくださいね。

 

 

投稿者: 江北ファミリークリニック

2019.04.02更新

ただ今東京は桜が満開です。

そんな桜色の中、新年度、新学期が始まりました。

私も新たな気持ちで、仕事に望んでおります。

そして新しい元号が発表されました。

「令和」

まだパソコンで変換がなされません。

まだしっくり来ませんね。

 

早速あるお子さんの保育園に提出する書類の中で、

来年3月いっぱいの有効期限のところの「平成」の文字を二重線で消し、「令和」と書き直しました。

 

平成もあと1ヶ月。

明るい1ヶ月となることを祈っています。

同時に新しく始まります令和の時代も、

みなさまが笑顔で過ごせるように祈っています!

桜(平成31年)

投稿者: 江北ファミリークリニック

2019.03.25更新

ここのところ暑かったり寒かったりと気温差が激しいですね。

この気候の変化で風邪を引かれる方も多いです。

花粉症の患者さんも多いですが、最近は突発的な発熱をされて来院される方もいらっしゃいます。

お子さんも大人の方も、男女年代を問わずに、時には39℃くらいまで熱が出ていたりします。

インフルエンザではなく、時に溶連菌感染症の方もいらっしゃいますが、多くは原因不明。

血液検査をすると細菌性感染症だったり、ウィルス性感染症だったり、はたまた炎症反応自体が出ていなかったりと、

本当に様々な状態の患者さんが多いです。

こういう、何かはっきりしない時って、嫌ですね。

結局熱や咳、鼻汁などの症状への対症療法をするしかなく、こちらもちょっとスッキリしない気分でその患者さんの診察を終えることになります。

念の為3−4日後に再診して様子を見せに来ていただくことをお願いするのですが、いらっしゃらないことが多い。

それりゃぁそうでしょう。良くなったのにわざわざ診察を受けるなんて、私が患者さんの立場だったら、嫌ですもん。

ただこの「再診されない」ことが「良くなって」ならいいのですが、「良くならないが」ということではないかという心配もあります。

その場合、他の医療機関を受診されて「良くなった」のであればいいのですが、「良くなっていないが、我慢をする」というのであれば、他の治療方法もありますので、ぜひ再診をお願いしたいです。

 

投稿者: 江北ファミリークリニック

2019.03.18更新

今年の花粉症はすごいですね。

今当クリニックでは花粉症の患者さんが多く、その皆さんが辛そうにしています。

例年の典型的な花粉症の症状である眼のかゆみや鼻汁、くしゃみなどだけでなく、

今年は喉や咳、皮膚の症状を訴える方も多いです。

それだけ多く花粉が飛んでいるのでしょう。

 

そんな私も花粉症に悩まされています。

例年はそれほどでもないのですが、今年は鼻も眼も辛いです。

鼻が詰まったり鼻汁が垂れそうになりながら、診察をしているので、

時々患者さんから「風邪をひいているの?」とか「花粉症つらそうですね、お大事に」と逆に気を遣わせてしまっていることも。

 

そんな中、今年は花粉症の注射を希望される患者さんが多くいらっしゃいます。

その効き目も割といいようで、「割と効いているかな」とか「効いている」という意見をよく聞きます。

 

また舌下免疫療法をされている患者さんも、その効果はあるようです。

「例年に比べ、今年は楽かな」という声も聞きます。

 

もちろん、注射も舌下免疫療法も、中には「あまり効いていない」という方もいらっしゃり、

全ての人に効いているわけではなく、あくまで個人差がありますが、

どうしても辛い人は試してみる価値はありそうです。

花粉症の注射➡︎ https://www.kohoku-fc.com/news/detail-581575.html 

投稿者: 江北ファミリークリニック

2019.02.18更新

猛威をふるっていたインフルエンザもようやく落ち着いた様で、
当クリニックの外来でも最近はあまりインフルエンザの患者さんも少なくなってきました。


さて、今回は先日つくばエクスプレスの駅で見たポスターについて。

step

「階段を上り下りする時に使うエネルギーは、スクワットなどのトレーニングをした時と同じです。」とのこと。

 

あの筋トレ雑誌であるTarzanでも

「階段を上がるという動作は、スクワットの動作とニアリーイコール。階段上りで使われるのは、主に太腿とふくらはぎの筋肉。それに加えて、股関節を深く曲げ片脚で踏ん張ってカラダを持ち上げるときには、大臀筋の力が必要になる。
階段1段をヨイショと上がる動作は、両足を前後に開いて低い位置から高い位置に体重を移動させる、まさにスプリットスクワットの動き。下半身の筋肉全体が協調する動きとなる。階段を見て怯む人、怯む間もなくエスカレーターを選択する人は、これら下半身の筋力が不足していることを無意識に自覚しているはず。シンドくなるのが嫌だから階段をパスするのだ。」 https://tarzanweb.jp/post-183704

とのこと。

大腿四頭筋をはじめとして、下肢の筋肉は体の筋肉の中でも大きなウェイトを占めているので、

ダイエットをするためにもスクワットは有効な運動です。

階段を上ったり下りたりすることでスクワットをした時と同じ効果が得られるのであれば、

今後積極的に階段を使いたくなりますね。

投稿者: 江北ファミリークリニック

2019.02.05更新

2月になり、気のせいかここ数日は1月の時のようなひどい混み具合は無くなりました。

時間によってはまだお待たせすることもありますが、それでもだいぶ空いてきた感じです。

 

流行り病としては、まだインフルエンザが多いです。でもそれでも減っています。

インフルエンザ、これまではA型のみでしたが、本日B型の患者さんがいらっしゃいました。

これから流行ってくるのかも知れません。

「今年のB型はお腹にくる」という噂も聞きます。

 

A型もまだ流行っていますね。

今年はA型に2度かかることもあるようです。

これはA型のH1型とH3型の2つの型が流行っているためだとか。

H1型にかかってしまっても、H3型にかかることがあるようです。

 

また A型のインフルエンザにかかった後に、咳が残る患者さんが多いです。

ただ単なる感染の後の咳(感染後咳嗽)のケースもありますが、

気管支炎や咳喘息を合併しているケースも、中にはあります。

なので、咳がなかなか治らない場合は、いちど検査をすることをお勧めします。

 

それでは、また。

投稿者: 江北ファミリークリニック

2019.01.28更新

今日は医療とは関係の無い内容です。

今日、ある学校というか会社のパーティに参加をしました。
その学校の主催者には以前から本当に良くしてもらっていて、今回は社屋の移転記念のパーティでしたが、その席上にもご招待いただきました。

そのパーティにはその主催者の交流の広さから様々な分野から多くの
方々が参加されていました。大きな企業のトップの方から、芸能関係者、スポーツ界の方、医療界や政治家など、テレビでお見かけする方々も多数いらっしゃいました。

そこで突然スピーチを頼まれたのです。

いや、招待状には確かに「一言お願いします。」というメッセージがありました。
しかしパーティに1時間以上も遅れて、しかもテレビに出ているような著名な方々が多くいる中で、私のスピーチの出番は無いだろうと思っていましたので、正直気を抜いておりました。スピーチの内容も考えていませんでした。

なので、突然のご指名にうろたえながら壇上で、主催者や聴衆の方々には申し訳ありませんが、ありきたりのお話をさせていただきました。

よくある話ですが、スピーチを終えた後で、「あれも言えばよかった」「こんなことも話したらよかったのに」と色々後悔しました。
振り返れば多くの主催者やその会社のスタッフの皆さんと様々な思い出があり、感謝することもたくさんありました。そういうことが言葉にできなかったことが悔やまれました。しかし過ぎ去った時間、失ったチャンスはもう取り戻せません。


やはりどんな時でもスピーチの用意をしておくこと。考えておくこと。と反省しました。

せっかく呼んでいただくのですから、最大限の感謝を常に言葉にできるようにしておきたいですね。

次からはどんな時もスピーチを意識しておくようにします。

投稿者: 江北ファミリークリニック

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