子宮頸がんワクチンについて
2021.03.06更新
2/24に子宮頸がんの新しいワクチン、シルガード9®︎が発売されました。
子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因として知られています。HPVの30タイプの中でも15タイプが子宮ガンと関係していると言われており、その中でも1番多いとされているのが16型、2番目が18型です。
HPVは性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。
HPVは通常は感染しても勝手にいなくなってしまうことが多いのですが、一部の女性は持続的な感染状態となり、数年かけて段階的にがんへと進行していくことがあります。
子宮頸がんワクチンはこのHPVの感染を予防することを目的としており、これまで日本では16型と18型に有効な2価ワクチンであるサーバリクス®︎と、尖圭コンジローマという性病にも併せて有効なガーダシル®︎という4価ワクチンがありました。これらのワクチンを接種することで60~70%の子宮頸がんを予防できると考えられています。
今回発売されたシルガード9®︎はさらに5つのタイプにも有効なワクチンとなります。
子宮頸がんワクチンの定期接種は小学校6年~高校1年相当の女子を対象に行われていますが、これはサーバリクス®︎とガーダシル®︎のみで、シルガード9®︎は任意接種となり、現在公費助成はなく、全額自費負担となります。
当クリニックでは、定期接種のサーバリクス®︎とガーダシル®︎に加えて、シルガード9®︎の取り扱いもしております。
接種は予約制となります。詳細を知りたい方や接種ご希望の方はクリニックまでお問い合わせください(03−3897−3030)。
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