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2025.04.09更新

最近ニュースや情報番組などでも取り上げられていますが、百日咳が多くなってきています。
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/jp/rapid/2025/13/index.html
そこで今回は百日咳について。

百日咳は特有のけいれん性の咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性気道感染症です。百日咳菌(Bordetella pertussis)という菌が原因となります。感染経路は、鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染、および接触感染です。
特徴的な症状は長期にわたる咳です。

通常7~10日間程度の潜伏期を経て、普通のかぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。これは短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、続いて、息を吸う時に笛の音のようなヒューという音が出ます(笛声:whoop)。この様な咳嗽発作がくり返し、しばしば嘔吐を伴います。
発熱はないか、あっても微熱程度。発作がない時は無症状ですが、何らかの刺激が加わると発作が誘発されます。また、夜間の発作が多いです。

治療としては、生後6カ月以上の患者にはエリスロマイシン、クラリスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬が用いられます。

百日咳の検査は血液検査やPCRが用いられます。ただし、血液検査は一般的に検査会社で行われることが多く、時間がかかります。PCRは症状出現後3週間以内に行われることが望ましいです。

当クリニックではBiomerieux社のSpotfireという機械で検査ができます。20〜30分で感染のチェックができます。
もし上記のような、なかなか治りにくい咳がある方は検査を受けていただくことをお勧めします。

参考サイト:国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト
 https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ha/pertussis/010/pertussis.html

 

投稿者: 江北ファミリークリニック

江北ファミリークリニック 〒123-0872東京都足立区江北5丁目1-1 お問い合わせはこちら TEL03-3897-3030 江北ファミリークリニック 〒123-0872東京都足立区江北5丁目1-1
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