先日の出来事
2025.05.22更新
「この子、以前こちらで白血病の疑いで大学病院に紹介されたんです。」
先日ある男の子の診察をした終わりに、その男の子のお父様からそう言われました。
その子は5年前に受診したことがあり、それ以来の受診でした。5年前は「2日前から右頬に痛みがあり、腫れ出したこと」を主訴に当クリニックに来院されました。発熱など他の症状はありませんでしたが、首のリンパ節が腫れたり、顔色が蒼白かったことから、院内で血液検査をしたところ、白血球が5万/μLと異常な数値を示していました。白血球の一般的な基準値は4千〜9千/μLなので、これは基準値の5倍以上であり、ものすごく高いことがわかります。念のため再検査をしてみたのですが、それでも同様の数値となりました。また貧血もあったため、某大学病院の小児科に紹介をしました。
「その大学病院で入院をしたのですが、薬の効きが悪く、それから別の専門病院に移り、骨髄移植を受けたんです。」
その日診察した男の子はとても数年前に骨髄移植までして白血病と闘った感じには見えませんでした。
その元気な姿を見て、私もまるで我が子のことのように嬉しく思い、大学病院や専門病院のスタッフに感謝をしました。それと改めて医療技術の凄さも感じました。
一人でも多くの方がその子と同じように元気になってくれるといいですね。自分も医療従事者の端くれとして、そういった元気をお届けれるように頑張りたいと思いました。
※本記事はご家族の了承を得て掲載させていただいています。
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