成人のRSウィルス感染予防ワクチン(アレックスビー)について
2024.07.18更新
最近、成人のRSウィルスのワクチンについてのCMが流れています。
「RSウィルス」というと乳幼児の感染症のイメージですが、実は高齢者の肺炎の一つの大きな原因となっています。
現在日本ではRSウィルスの検査は1歳未満の乳幼児のみが保険適応となっているため、大人の肺炎の原因検査としてRSウィルスは検査がなされず、実態はよくわかっていないのですが、60歳以上の成人では、年間RSウィルスの感染症は、約70万件の発症があり、約約6,300件の入院があり、そして約4,500例が死亡されている推定されています1)。特に高齢者、慢性の基礎疾患(喘息、COPD、心疾患など)、免疫機能が低下している方は、RSウイルス感染症の重症化リスクが高く、これを予防するために成人のRSウィルス感染予防ワクチン「アレックスビー」が2024年1月に発売となりました。
接種対象者は、
60歳以上のすべての高齢者
特に推奨されるのが、下記の基礎疾患をお持ちの方です2)。
COPD、肺気腫
喘息
心不全
心筋梗塞、狭心症 ・糖尿病、慢性腎不全
血液疾患
悪性腫瘍(がん)
免疫能低下
接種回数は1回のみ。筋肉注射です。
費用は 当クリニックでは25,300円(税込)です。今のところ国や自治体による補助はありません。
当クリニックでは予約制での接種となっております。
接種を検討されている方、相談をご希望の方は気軽に当クリニックまでご連絡ください。
<参考サイト>
1)https://rsvirus.jp/old_people/index.html
2)https://jp.gsk.com/ja-jp/news/press-releases/20240115-arexvy/
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